英語IR協会準備室

英語IRコンサルタント西村麻美のブログ

東芝、海外の機関投資家、年金基金を引き受け先として6000億円の第三者割当増資

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東芝メモリーはなんとか日米韓連合に約2兆円で売却と9月末にやっとまとまったが、ウェスタンデジタルとの裁判は長引きそうという事で、東証上場廃止を回避するために第三者割当増資で6000億円調達との報道。

 

注目は第三者割当増資の引き受け先は全て海外の機関投資家、年金基金である事。日本の機関投資家のようにおとなしくない。海外では年金基金であってもアクティビスト(物申す投資家)が増えている。

 

東芝メモリーという稼ぎ頭を売却した後、残りの事業ポートフォリオで成長シナリオを描けるような事業はほぼないと思えるのだが、会社は株主のものであるという考え方の投資家をどのように説得するか。日本式のあいまいさは全く通用しない。

 

東芝の11月17日終値ベースの時価総額は1兆2373億円。6000億円もの第三者増資をするのは経営者にとっては相当なプレッシャーだろう。

 

経営再建計画を達成できない場合は株主訴訟を起こされるか、あるいはアグレッシブな中国系、米系競合他社からTOB(株式公開買い付け)される。

 

ここまで追い詰められないと変われない日本的経営は本当に前時代的だ。